イメージと現実との乖離が照射するもの

昨日の相場は、時間が経つに随って昨日の当初イメージと乖離していった。しかし全くの予想外だったかというと、これも違う。兆候はいくつも感じ取っていたし、俺様はただ、いつものように当初イメージと現実との乖離を引き起こしたものをそのズレ具合によって明らかにしようと作業するだけだ。

偶然ではあろうが、今回同時株安に一旦歯止めが掛かったタイミングとポールソン長官来日の日程が重なったことが興味深い。日本が、つまり世界が底打ちした3/6の前日3/5に、ポールソンの出身証券であるゴールドマンサックスは日経平均を対象にした全てのオプションのショートポジションを利益確定し、同日に17500のコールをドテン買いした。3/6の買いが公的年金じゃないかという憶測を呼ぶ中で、実に興味深い偶然ではある。

さて、問題はここから相場が二番底を探りに行くかどうか、だとすればそれは何時か、どれくらい深いものになるか、という事である。ひたすら耳を澄ませて予断を持たずに見極めたい。もちろん現時点でのイメージは「柔らかに」作り上げてはいる。

今日の注目銘柄は引き続き、新日鐵と商社セクター。商社セクターの息吹には常に注意していきたい。セカンドランナーの一候補だからだ。