今週金曜日からヘロン島に行きます。

ヘロン島というのは、グレートバリアリーフの中にある島。グレートバリアリーフの数ある島の中でも、リーフそのものの上に乗った飛び切り美しい島。島の名前にもなっているサギ（ヘロン）を中心とした鳥類と、なによりウミガメが大挙して産卵に来る事で有名。今は当に産卵と、小ガメ誕生の時。

島自体には６泊なので、乗り継ぎに伴いブリスベンで一泊することを含めても2/23（金）の夜出発して3/3（土）夜には帰ってくる。長期旅行が多い俺たちにとっては短い方だが、部屋にはテレビや電話すらない隔世的環境下に於いては、充分な長さにも思われる。

グレートバリアリーフと言えば、四年四ヶ月前の新婚旅行がハイマン島だったので、その場所に久しぶりに行くのは幽かなセンチメンタリティが伴う。俺様はこの最小単位の家族をどれだけの幸福で包めただろうか。

先月ワイフと見に行った『プラダを着た悪魔』の最中、俺様は泣くべきでもない場面で号泣してしまった。その映画はニューヨークとパリが舞台なのだが、その全ての場面の街角を俺たちは知っていたからだ。この映画の全ての場所に俺は連れて行った、と思ったときに、涙が止めどもなく溢れてきた。当たり前の事だけれど、何をやるかではなく、何をやったか、が人間の価値。俺は男だし、相場だけで生きているという日頃の弱からぬプレッシャーが、不意に弾けた瞬間だった。

周りに人のいないエグゼクティブシートだったから他の人の大切な時間を奪わずに済んだけれど、ワイフに驚かれながら声を押し殺した。

まぁそんなこんなで気が付けば楽しい旅行がまた近づいている。それをより楽しくするために、そしてまた連続的に旅行するために、あと四営業日、全力で相場に対そう、考えつくそう。（ちなみに、此処をクリックすると、美しきヘロン島のフォトギャラリーが見られます）