パリに着きました

昨日無事にパリに着いた。今回初めて借りた14区ラスパイユのアパルトマンは三ヶ月前に下見をした以上に快適なマンションだった。建物とか部屋の中身は当然ながら既知のものだけれど、歩いて5分のところにある商店街の素晴らしさによって、俺達の今回のパリ滞在は数段楽しいものになりそうだ。

とにかく、その商店街と言ったら全てがパリ的のお洒落さと楽しさと美味しさと活気に包まれている。特にノエルのシーズンと言うことで店頭にはロブスターを始めとして、調理された美しい料理がこれでもかと並び、他にも野菜専門店の八百屋、十数種類もの生のパスタが色とりどりに並んだパスタ専門店、美味しそうなローストチキンがぐるぐると店頭で開店しているお肉屋、ギリシャ料理のテイクアウト専門店、生ハムを中心とした総菜店、イタリアンジェラート店、フォワグラ専門店、もちろんパン屋、ワイン屋などがどれも活力に満ちてひしめき合っているのだ。

逆方向に5分歩けば大通りにはカルティエ財団の美術館やいかにもパリ的な美しい街並みが広がり、左岸といえどもいささかもパリ的なものの損ないがない。俺達は兎に角想定を越えたその街並みに嬉しい驚きを感じた。

当初はただ吉田都の「クルミ割り人形」を見るために訪れた今回のパリ・ロンドン。どうやら、思っていたよりも数倍楽しいものになりそうだ。ただその確信だけが今の俺達を横断している。