11次元相場のラビリンス

基本的に、一切の事象を全て反映していく株式相場の「今」についてコメントするのは、原理的に書いた瞬間に風化してしまうのであまり好きになれないのだけれど、現在の日本市場があまりにも異常な状態にあるので記録的に残しておく。

新年度、すなわち10月に入ってからの日本市場はあまりにも違和感に満ちている。新興・小型・中型株が殆ど「暴落」としか表現できないほどに急落しているのに、なぜか一部のブルーチップ(国際優良銘柄)だけが休む暇無く急伸しているのだ。よってトピックスや日経平均だけが高く保たれているのだけれど、「中身」はボロボロ。今日も日経平均は前日比76円68銭(0.47%)安と小幅だったのだけれど、東証1部の値下がり銘柄数は1467、値上がり192、変わらずは38。正直「あり得ない」。

で、こう言うとき通常ならどうなるかというと、大抵の場合、大型株&指数が遅れて崩落し、新興・小型とのギャップを埋める。そしてそのタイミングというのは、今週金曜日のSQ(あるいは今回担がれ系の売り方が根を上げたSQ直前)というのが「通常」。とすると、誰もがカラ売りたくなる。しかし、通常、こういう「チャンスタイム」というのは瞬間的なものだ。しかしその瞬間的であるはずのものがイヤに長いのが俺様の警戒感の全てだ。

正直言うと、先日までの42日間のヨーロッパ旅行でずいぶんお金も使っちゃったから、早めに「補充」したいところ。しかし、どうも不快感が残る。もしかしたら天与の大チャンスなのかも知れないけれど、慎重になりたい今日この頃であった。

取り敢えず、今日は全ての売り玉を利益確定してキャッシュ100%。俺様はチキンなのかなぁ、と思いながらも終ぞ売り直しが出来なかった。すなわち、そんな逡巡的態度の記録が今日のエントリーの要旨。後日、この態度で良かったのかどうかを見つめるつもり。

ところで明日から2泊3日で沖縄に行ってくる。相場はもちろんモバイルで監視するつもりだけれど、この鬱々とした状態が爽やかな気候と蒼き海の色でカラフルに塗り替えられれば、と期待している。