まだザラ場中ではあるが、ポジションを全てクローズしてノンビリしているので思うところを少し。

東京市場は、日経平均にして大引け7分前時点で535円安。ニューヨークの下げに対する反応としては臨界点ギリギリまで下げている(というか少し越えている)。円ドルはというと、116.15くらい。115円割れにはまだ距離があり、辛うじてまだ116円台を保っているにもかかわらず、株の下落はこの値幅。本質は円キャリの巻き戻しではないことが伺える。

先物の買い方が売り方に一方的にやられているのも、理解は出来る。昨日の下げ方を見ると、ダウ平均が今晩にも節目の12000を割り込む可能性があるからだ。また、スケジュール的にも買い方にネガティブ。米国に於ける木曜日のPPI、金曜日のCPIの発表は、弱気材料に反応しやすい今の米国市場に於いて起爆装置になりかねない。というか、その不透明感だけで、今のマーケットは節目ブレイクの可能性がある。

とにかく、今の環境下ではロングを抱えてのオーバーナイトは全く割に合わない。

俺様の反省点を言えば、心の何処かに18000円突破の残像が残っていた事、先週末の米国雇用統計で最悪の状況は回避できたとタカをくくっていたことにある。そのバイアスが、マーケットからの兆候を見落とさせたのだろうと残念に思う。

大局に対する話はこんなところで此処からは蛇足になるが、三菱重工は何でこんなに強いんでしょうか。「まともな」銘柄で上がっているの此処だけだろう(あとは怪しいのばっかり)。「アメリカでの原発受注6000億円」というのが好材料なのは分かるけど、稼働開始は8年後で収益反映はまだまだ先だし、そもそも材料で動く環境下では無いはずだ。直ぐに垂れてくるだろうと前場の吹き上がりの時に662で売って後場653で返済したのは、今から思うと奇跡のトレードだったようだ。盟友の新日鐵が3日分のVWAP(3/2、3/5、3/6)が集中する830円処できっちり止まっている事と合わせ、少し考慮に入れておきたい事実である。