Ici,C'est Paris!(此処、それはパリ!)

kemurin012006-12-28


今日は、もはや行きつけとなった近所の商店街に行って、昼間っから生牡蠣と白ワインで萌えまくった。生牡蠣は、ロブスターから蟹や総菜まで超新鮮なものが何から何まで売っているグルメ御用達のスーパーな魚屋さんで、スペシアル(シェルが深いかなり大振りの牡蛎です)のNO.2(サイズのことでかなり大きい方)を二人分で18個購入した。

殻を開けるのが俺達では出来ないので開けてくれないかと頼むと、1ダース2ユーロ、すなわち18個3ユーロで開けてくれた。あとは果物屋でレモンを購入し、スーパーでエシャロット入りのビネガーを手に入れて、5.5ユーロのワイン屋お勧めのソービニオン・ブランと共にバクバクいった。

で、味はというと、これが美味い!パリに沢山ある牡蛎専門店を越えるくらい美味い。さすがは十種類以上のエビが生きたまま売っているスーパー魚屋だ。牡蛎専門のブラッセリーで食べると、大体6個23ユーロくらいするのだけれど、今日の支払いは18個で27ユーロ(1ダース18ユーロ)+3ユーロ(開け賃)の30ユーロ。ワイン代も抑えられるのでずいぶんお得だ。この滞在中にあと一回はやろうと企んでいる。

ワインで酔っぱらって気分良く昼寝したあと、夜には68番のバスに乗ってオルセー美術館に行った。今日は木曜日。通常は夕方6時で閉館なのだが、週に一度だけは夜しか来られない人のために9時15分まで開いているのだ。

凛とした寒さの夜、口から真っ白な息を吐きながらバス停から200メートル先の美術館に向かう。川岸の道の右下にはセーヌ。観光船の強烈なライトがゆっくりとルーブルの方に動いていく。黒き空には星が瞬き、右前方500メートル先のコンコルド広場にはこの時期にしか登場しないイルミネイトされた観覧車が廻る。右手には遠くモンマルトルの丘。その丘が何処までも白く眩く照らし出されたサクレクールを高く持ち上げる。僅か200メートル。しかしその僅かな時間が千編もの詩を編めるほどの詩的世界なのだ。

それがパリ。俺達は今日も、僅かな時間の中で永遠とクロスした。