7th/Sep/2006 Paris-day1

パリに到着したのは昨日の夜のことだったので、実質今日が初日となる。

実はパリに昨夜到着したときには、あまりにもハイランドの自然が素晴らしかったものだから、それと正反対の大都市に、しかも1ヶ月も滞在することにしてしまったことに対して、ネガティブな感情も少なからずあった。今日になって思うと、冷静にその感情を俯瞰することが出来るのだけれど、大好きだったはずのパリが昨日時点では色あせてしまっていたのだ。

そんな不安を抱えながら今日少し重い体に鞭を入れながらシャンゼリゼからショッピングストリートであるアヴェニュー・モンテーニュを歩いたのだけれど、シャンゼリゼラデュレ(パリで一番のサロン・ド・テ)でモンブランとクープ・イスパハンを食べた瞬間に、そういった憂鬱の98%が消し飛んだ。そして沢山のブティックに並べられた美しい服を見たら、完全にこの街のモードに波長があって、此処に長期滞在することに心から喜びを感じた。

思うのだけれど、美しき大自然には、全てがある。だけど文化だけがない。文化がなくても人は生きていけるし、美しき自然の中では思考さえ消し飛んでしまうけれども、それでも文化がもたらす退廃は甘美だ。

パリには、恐らく受け継がれるべき文化の全てがある。俺は今日それを改めて確認した。そしてこれから滞在記録でそれを少しでも書き留めておこうと思う。この街で暮らすように、この街に溶け込みながら。そんな完全に別方向だけれど楽しき日々が始まったことをとても嬉しく思う。明日からやったるぜ、この野郎!!

えっと、というわけで英気を養うためにも、明日からまたもやレンタカーを借りてフランス東部のアルザス地方の街ストラスブールと国境を越えてドイツの温泉天国バーデン・バーデンに四日ほど行ってきます。何日に帰ってくるかは気分次第なんですけど、もしかしたら数日間ブログの更新が止まるかもしれません。沢山いただいているコメントにもレスできていないんだけど、帰ってきたら更新とともに返事しますのでその点のご無礼もご容赦ください。よろっ。