フィールズ賞を辞退し、100万ドルの賞金さえも最初から拒絶した孤高の天才数学者ペレルマン

殆どの新聞がその「奇異な」行動が故に挙って報道しているが、元ネタは例えば此処↓
『ペレルマン氏、フィールズ賞初辞退 ポアンカレ解け引退』朝日新聞

好きだね、こういう変わった人は。もちろん、現在の収入が元数学教師である母親の年金しかなく貯金もわずか、という貧乏暮らしなら、フィールズ賞の副賞1万ユーロは兎も角、ポワンキャレ予想の賞金100万ドルは貰っても良かったんじゃないか、と思ったりもする。合理性を追求する数学者ならなおさら。しかしまぁ、彼に日常の生活に於ける合理性が欠けていたとしても、俺様のように自分勝手やっている人間としては、こういう人には少なからずシンパシーを感じてしまう。あんたに直接迷惑を掛けているんじゃないから好きにさせてくれよ、俺の24時間なんだから、とね。

覚えておくよ、40歳で数学者を引退し、散歩とキノコ探しが趣味の2歳年上の変わったおっさんを。

さて、それはそうと、マーケット。強いね、というより弱くないね。しかし俺様に於ける大問題は、これが日経平均16300円の大きな節を越えていくかどうか、ということ。答え、はもちろん現時点では分からない。俺は何時もそうなんだけど、こういう微妙な局面では直前まで答えは分からないし、ぎりぎりまで予想を留保している。事が起こる(答えが出る)15秒前、あるいは1分前、あるいは5分前、あるいは15分前、あるいは30分前、あるいは1時間前に答えを得るために全力を尽くすのが俺の仕事の本質であり、俺様がこれで生活できている理由は、マーケットよりほんの少しだけ早く確信が得られる(事が多い)からだと思う。だから最近リアルタイムでコメントを書くのを止めてしまった。その種の情報はフレッシュじゃなきゃ意味がないし、割と遅筆の俺様にとって最も大切な自らのオーダーに集中しながらオンタイムで書くのは負担が大きいしね。

他人の賞賛など必要ない。ペレルマンが何によってその感情を揺らぎのない物にしているのかは分からないが、他人から褒められるのが大好きなお調子者の俺様としては彼の心情を解析したい気にさせられる今日のニュースだった。