17th/july/2006 NYC-day15

今日はたっぷりと散歩した。10時過ぎに出発して、五番街沿いに32丁目からセントラルパークまで北上した。途中セントパトリック教会に寄り(今日の写真)、その静かな内側からステンドグラスの光を楽しんだ。前回冬に来たときには厳かさはあっても何処か暗い印象が拭えなかったが、夏の強い日差しに映し出されたその色とりどりの色彩は、宗教がどうのを超えて、ただ美しかった。その後トランプタワーにも立ち寄った。此処は立派なドアマンが立っていることから今までレジデンツ専用かと勘違いしていたが、入ってみるとかなり穴場的な憩いの場だった。もちろん内装はトランプ特有の派手さに満ちているしレストランなどもあるから一般人がかなりいるのであるが、レジデンツ専用であるMATUIも住んでいる国連前のトランプワールドよりも、不思議と落ち着きに満ちた場所だった。メザニンに入っているスターバックスは、特にこの暑い夏の時期などはかなりお得な憩いの場所なのではないだろうか。ほっと一息ついた後、59丁目まで上がってそこを左折、セントラルパークサウス沿いを6番街まで歩き、南側の入り口からパークの中に入った。今までは、なんとなく一昔前のネガティブなイメージがあって、外から見るだけで一度も中には進入したことがなかったのだが、いざ入ってみるといきなり池があって、不安感など全く必要のない普通の公園だった。ただ、周りの道路から一段低い位置にあるせいか、あるいは全体がきっちりとした長方形というイメージが頭から抜けないせいか、パリのブローニュの森とは伸び伸びとした落ち着きにずいぶん差があるような気がした。何回か通ううちに印象は変わると思うけど。結局、暑い中を1時間半以上はゆうに歩いて本当に気持ちが良かった。

散歩後は、定宿ならぬ定すし屋の「寿司田ロックフェラー店」に行って昼食。此処の店長の中野さんは何度見てもオバQそっくりの顔をしているのだが、その寿司は旨く、そしてそれ以上に目配りがすばらしい。どんなに店が混んでいても、そして俺みたいに一人で食べていても、いつも安心して落ち着いた寿司が食える。沢山歩いてのどが渇いていたせいか、生ビールを立て続けに三杯飲んでほろ酔い気分で退店。タクシーで帰って、明日のメトロポリタンタワー見学についてN氏と打ち合わせして今日はお仕舞い。明日からの二日間連続のヤンキースタジアム通いを前に、昨日に引き続き谷間的な一日。