9th/july/2006 NYC-day7

今日はワールドカップの決勝を見てから昨日のヴァレンチノのバッグを含め俺様の買い物に出かけようと思っていたのだが、決勝がこちら時間の午後二時からだから、延長にでもなったら間に合わないな、と思って11時過ぎから出かけた。目指すはマディソンアベニューの65丁目。ここは俺様自身も大好きなヴァレンチノジョルジオ・アルマーニのブティックが対角にある、俺様的にはニューヨークでもっともホットなコーナーだ。よしっ、と勢いよく家を出たものの、心の中では今日は日曜日、休みかもしれないという気はしていた。それでも行ったのは、休みだったら少し戻って何れにしてもこの滞在中に行こうと思っていた61丁目のバーニーズ・ニューヨークで買い物すればいいし、万が一一日違いで買えるものが買えなかったら嫌だから、と考えたからだ。果たしてその場所に着いてみると、見事に休みだった。アルマーニも休み。その界隈を歩く人並みの中で一人だけ明らかに素材の良い服を着た男は、ぽつんと其処にたたずんだ。泣いていても始まらないので、バーニーズに向かう。此処はセール後のアルマーニを買うには最良の場所。で、4ブロック強い日差しの中を歩いてたどり着いたら、なんだか夏物がかなり少ない。数少ない商品の値札を見たら、フランス語で言うところの「ドゥズィエームマルケ」、つまり二回値下げしたファイナルプライス。荒らされてる、完全に荒らされまくった夢のあと。またもや男前は呆然と其処にたたずむ。ふらふらになりながら店員に聞いたら2週間前からセールは始まっているとのこと。ちょっと待て、俺様がネットで入手した情報によると、ニューヨークのセールはパリよりも遅くて、独立記念日が過ぎてからって聞いてたぞ、この野郎!と、そのままなだれ込んだバーグドルフ・グッドマンのアルマーニ売り場のジェントルマンに聞くと、いや、最近早くなってだいたいファーザーズディからなんだよ、とのこと。んだと、だったらもっと早く来れたのにー!!・・・しょんぼり。

というわけで、バーグドルフで唯一サイズが残っていた、元値450ドルの白のTシャツを120ドルでゲットし、行き倒れ気味に扉を叩いたイヴ・サン・ローランで裸足で履くための白のスリッポンを4割引の250ドルで買い、それがなかなか良い物件だったから少しだけ落ち着いた。明日以降がんばっても、当初予定よりもずいぶん少ない戦利品になりそうだが、でもまぁ現時点でも買ってから一回しか着てないアルマーニや一度も履いていないヴァレンチノがあるほど服は持っているので、この夏はまぁこんなものでも仕方がないのかもしれない。あとはワイフのバッグに注力することにする。

ワールドカップの決勝戦は見応えがあったね。イタリアの選手たちは、「過去も未来もなく、ただ現在だけがある」という真実にダイレクトコミュニケーションしていた。ヨーロッパに行ってみるとよく分かる。やっぱりイタリア人は紀元前の時代から突き抜けていて凄いんだよ。アルマーニヴァレンチノフェラーリはその象徴の一つだ。来年はまたモンツァにF1を見に行く。そして今度も、セリエAの熱狂に驚愕してくるぜ、この野郎!!