8th/july/2006 NYC-day6

kemurin012006-07-09


今日はさらっとした一日。テレビでワールドカップの三位決定戦を見た後、夕方からお出かけ。ニューヨーク最高級のデパート「バーグドルフ・グッドマン(写真参照)」に行った。ここは日本のどのデパートとも違い、特にブティックフロアなど無骨なアメリカ人が営業しているとは想像できないほど、ロマンティックで美しい。基本的にブティックとブティックをつなぐ廊下にも、それがブティックの中であるかのように商品が並べられマネキンが立っているので、厳密に言う通路というものが無く、美しくデザインされた商品のラビリンスに迷い込んだような気分になる。普段は大箱のデパートなどでは買い物をしない俺様だけれども、此処だけは例外的な場所だ。純粋に歩いているだけで幸せになれる。今日は当該デパートメントのウェブサイトで見つけたヴァレンチノのバッグが美しかったからワイフのお土産に良いかなと思って現物を見に来たのだが、残念ながらその商品は無かった。明日またマディソンアヴェニューのブティックの方を当たってみよう。その後、5番街から52ndをちょっと西に入ったところにある日本料理レストラン「Soba NIPPON」で夕食。35ドルのフィックスメニューを食べたのだけれど、相変わらず美味しかった。特に二皿目の「カマンベールチーズの揚げ出し豆腐風」と三皿目の「ソフトシェルクラブの竜田揚げ」は出色の出来で、これほど落ち着く日本料理を食べられるのはニューヨークならではだと思う。最後をしめるそばも相変わらず上質。マネージャーの松原さんは頭の薄さが少しだけ加速したような気がしたが、1年半前と変わらぬ人なつっこさと上品さで、退店際に少し挨拶代わりに話をし握手を交わした。その後は、リンカーンセンターにタクシーで移動し、8時からバレエ鑑賞。今日のプログラムは「Le Corsaire」もちろん全幕もの。今日はプリンシパルが三人も出ている贅沢なもの。先日の「Silvia」を観たときには、アメリカ最高のバレエ団といってもニューヨーク・シティ・バレエとさほどレベルの差はないかな、と思ったのだが、今日は有無を言わさぬレベルの高さ。舞台中央での連続16回転でも最後まで軸が全くぶれなかったし、助演クラスの美しい踊りが印象的だった。とにかく楽しく、良い時間を過ごせた。ニューヨークには山がないからトレッキングが出来ないのが玉に瑕だけれども、それさえ除けば、やはりなかなか住み心地が良い。エンパイヤステートビルって階段で上まで登らせてくれないのかな。可能ならば是非登ってみたい。