5月27日(土)のトレッキング

昨日は織田信長斎藤道三にゆかりのある稲葉城(現・岐阜城)が頂上にそびえる金華山を登山した。俺様の最近のガイドブック『名古屋周辺の山200』(山と渓谷社)によると、標高は328㍍、標高差は310㍍。先週、滋賀県の最高峰、伊吹山を登山して足ががくがくになった俺様達が再起するにはちょうど良い大きさだ。

自宅から山に向かう車の中で漠然とテレビを付けていたら、当日はたまたま、信長に填った姫路在住の7歳の「おちび」が武将の言葉を使いながら信長ゆかりの滋賀県の城跡まで大冒険する、という企画をやっていて、大いに盛り上がる。しかも、最後の山を子供のくせにがんばりやがって1時間以上もかけて登り切りやがったので、ぽっくんのライバル心にも大きな火が付く。

山麓にある岐阜公園の公営駐車場に着き、いつものように身だしなみを整え準備運動し、いざ出発しようとすると、サンパな(フランス語で感じの良い、明るい、楽しいという意味)駐車場係のおっちゃんが、親切にも登山ルートの詳細地図とお勧めルートを教えてくれた。登りルートは俺様の予定と同じ「めい想の小道コース」だったけれども、信頼できそうな人だったので、下りルートを言われた通り「七曲がりコース」に変更する。

いざ登って降りてみると、これが最高のコースであり山だった。山は落ち葉の中、森の中を歩く、落ち着いたマイナスイオン一杯に包まれたトレッキングコースだったし、途中遭遇したリスは俺たちの50センチ横をイルカのように暫く付いてきた。沢はせせらぎ、中腹から振り返ると、長良川の流れと金華山を中心にした平野の広がりが眼下に広がった。俺様は、戦国時代の武将の目をフィルタライズして遠き昔に思いを馳せた。

程良い大きさだったし、程良い負荷だった。駐車場が1日止めていても300円という破格値も気に入った。前述のようにトレイルが何本もある事だし自宅から車で1時間だし、この山が俺たちのホームになりそうだ。近隣に俺たちが以前から気に入っている温泉宿があって、そこで立ち寄り湯ができることからも不足なものは何もない。

長良川の清流を見ながら露天風呂に入り、「ああ、なんてC'est un jour parfait!(完璧な1日)なんだ」とため息が出た1日だった。