★スマトラ沖地震に関連して思うこと

震源地近くのスマトラ島というのは名前を知っているだけなのだが、今回大きな被害を受けている地域には、ここ1〜2年の内で訪れたところがかなり含まれている。
 
プーケットには、定宿にしているロイヤル・メリディアンプーケット・ヨットクラブに去年の5月と6月に立て続けに長期滞在しているし、そのときに、大きな被害が報告されているパトンビーチあたりにももちろん何度も出掛けている。
 
モルディブのフォーシーズンズには今年の2月〜3月にかけて滞在した。あの国は首都のマレのみならず周辺の島々も海抜がほとんどゼロだから、あの水上コテージがどうなっているのか心配だ。スパセクションのチーフ、マークも元気にしているのだろうか。3回もお世話になると、こういうときには少し気になってしまう。彼のトリートメントは次回の滞在時にもぜひ受けたい素晴らしいものなんだ。
 
あとは、去年の9月に10日ほど滞在したランカウイのタンジュン・ルー・リゾートか。あんな飯のうまいリゾートは世界中何処を探してもなかなか見つからないと思う。あのリゾートから出発するプライベート・マングローブ・ツアーはとにかく楽しいのだ。それにクルーザーを借り切ってのサンセット・クルーズで見た黄金色に輝く海面のきらめきは、まさに、たった10分間のゴールデンタイムだった。
 
あーーーくそ。そんなことを考えていたら、最初は心配していたのに、何処も物凄く行きたくなってきたぞ、この野郎!!
 
世界一周航空券を手配して、ランカウイにいって、帰りにシンガポールラッフルズホテルに2泊ぐらいして、執事に「お帰りはラッフルズクラスですかそれともファーストクラスですか」「ああ、ファーストクラスならこのホテルをフライト時刻の1時間30分前に出発すれば充分ですね」とか言われながら中華街でフカヒレスープとアワビをアホほど食べて、プーケットにちらりと寄って最南端のヨットクラブからしか見られない絶景の日没に心打たれながら「カンエン2」にシーフードを食べに行く。もちろん、リムジンは待たせたままだ。このホテルでももちろん、スパトリートメントを2〜3回受け、特性のハーブティを飲んでくつろいだ後、軽く泳いでレセプショナーのソンウィッチーの独特の笑顔に見送られながら空港に向かう。一旦シンガポールを経由した後、モルディブに夜10頃到着して一週間ほど滞在してスパ三昧、ダイビング三昧に興じる。もう一回、シンガポールに戻り、今度はエジプトの紅海(レッド・シー)を目指すのであるが、途中経由していくドバイにも良いビーチがあるので当然寄っていく。気分転換にアルハラでサファリツアーに参加したりなんかして気が済んだらカイロへと向かう。当然、カイロに行ったら、ちらりとギザに寄って三大ピラミッド(特にクフとカフラーの)に参拝に行かなければ正常な旅行者とは言えないから、1時間ピラミッドを眺めるためだけにホテル・オベロイに一泊する。そんでもって翌日にはすぐに空港に戻り、別切りで購入しておいたエジプト航空シャルム・エル・シェイク行きに飛び乗り、シナイ半島の最南端のリゾートへと体を落ち着ける。ここでも当然スパを満喫するためにホテルはフォーシーズンズだ。一週間ほど滞在して信じられないほどきれいな青紫色の海に満足したら、ウィーンかフランクフルトを経由して今度はコートダジュールのニース空港に降り立ち、当然エズ・ヴィラージュの海沿いにあるル・キャップ・エステルに一路向かう。夜飯はもちろん、レセプショナーのヴァンサンに予約してもらってシャトー・シェーブル・ドールで食べるに決まっている。そしてそこに一週間か10日ほど滞在して完全に時間の感覚が麻痺したら、今度はスペインのアンダルシアを経由してモロッコへ・・・。
 
ああああああああ、なんて素敵な旅なんだ。想像の脳内ドライブが止まらないぞ、この野郎!!!スター・アライアンスの世界一周航空券がファーストクラスで91万円×2(日本発券ベース)ホテル代やリムジン代やスパ代、食事代など諸々で、ふたり分で350〜400万というところか。日本で人生に悩んでいる馬鹿野郎は、車を売るなりなんなりして徹底的にリゾート・ダンシングをかましてから死んだら良いんだ。
 
俺みたいな仕事をしていると、とかく「やりがいってあるのですか」とか「金だけ儲けるのって空しくないですか」とか、アホなことを聞いてくる馬鹿野郎が時々いるが、そういうヤツは大抵、金の使い道を知らない。というより、金銭と時間(=生命)は手段に過ぎない、ということさえ知らないのだ。海外から日本を俯瞰すると、この境界が明確でない人間が多すぎるように思われる。お前は一体何がしたいんだ。まずはそこからだろう。目的さえ明確ならば、手段など後から考えればいいことだ。お前は本当に生きているのか、この野郎!自分の中で内面から燃えたぎる目的がなければ、死んでいるのと同じだぞ。そんな馬鹿野郎は、とっとと津波にさらわれてお魚のえさになりやがれ、この野郎、と今回の地震報道を見て強く思う。