●俺様のNY行動記録 at 4-6th/Dec.

このところ、行動の記録がどんどん遅れてきてしまっているので、まとめて3日分つけておこう。

【12月4日】
前日に取り置きしてもらっておいたロングコートの代金を払いにジョルジオ・アルマーニにいく。無事、4割引の所を5割引にしてもらって満足していたら、またもや握手の力が過剰に強い男ルイスがセーターを勧めてきた。ちょっと買いすぎだからもう良いよ、と思っていたのだが、「アルマーニ本人が普段着ているセーターなんです」というひと言で、とりあえず着てみることにする。オールカシミアでセーターのくせに4000ドル、という物件だが、羽織ったときの感触はいまでも肩に残っているほどアメージングなものだったし、なによりデザインがものすごく格好良かった。これも50%オフにしますと、耳打ちするので一瞬買いそうになるが、冷静さを取り戻しペンディングとした。株で儲かったら考えることにしよう。

そのあと、エンポリオに行ってTシャツを4枚ほど買う。ものすごく格好いいジャージを見つけるが、ヘアサロンの予約が入っていることから足早にあとにする。

五番街のヘアサロン「モモタロー」でカットとカラーリングをする。話の流れで、ドイツの温泉は混浴の所がすごく多いんだ、老いも若きもすっぽんぽんさ、という話をしたら、担当者だけでなくもうひとり寄ってきて、意外な盛り上がりを見せる。ドイツ人は美人なのか、本当にすっぽんぽんなのか、などと根掘り葉掘り聞かれる。

デリでビールのつまみを買って家に帰ると、髪の毛が想定を遙かに超えてまっちゃっちゃになっていた。夜中にいろいろと試しに服を着てみたのだが、質の良いものを着れば着るほど、水商売のおにいちゃんになってしまう、というアイロニーに打ちのめされる。明日さっそく染め直してこよう、と心に決めて、一日が終わる。

【12月5日】

朝起きてすぐに「モモタロー」に電話する。午後の三時に予約が取れたので、それまで何処にも出掛けずに部屋でひっそりとする。昨日買っておいた、ベーグルサンドイッチなどを食べて飢えを凌ぐ。三時になったので、6分歩いて二日連続の来店を果たす。昨日のことがトラウマになり、少し黒くしすぎるものの、ずいぶんマシだと安心する。料金は取られなかったので、チップ10ドルだけ渡して返ろうとしたら、指圧師が待機しているのを発見する。料金体系を効いていたら、30分30ドル、60分60ドルだという。時間の空き具合から30分しか今日はできませんが、どうですか、と言われ、肩こりが人生最大の悩みの俺様は、一も二もなく申し込む。若い頃から米国とヨーロッパにずっと住んでいた、という日本人指圧師のおばさんとの会話は、人と違う経験をしているだけにとても楽しかったし興味深かった。なにより施術も確かなものだったし、30分なのに「なんだか短くて申し訳ないわ」と言って45分マッサージしてくれた。すごく気持ちが良かったので、また行こうと思う。

終了したのが五時で、まだ開いている時間だったので、エンポリオ・アルマーニに行って、昨日見つけたジャージを買う。ドレッドヘアーがイカス黒人店員のサンティと少し仲良くなる。まぁこれだけ立て続けに行ってりゃ話す機会が多いのだから当たり前だけどね。ジャージの裾が直る火曜日にまた会おう、と固く握手して店をあとにする。

夜飯は、お気に入りの「めんちゃんこ亭」で、おでんと角煮と餃子をつまみにして瓶ビールを飲む。おでんの湯葉と角煮が絶品だった。ご機嫌で店をあとにし、部屋に帰って相場にいそしむ。


【12月6日】

特になんと言うこともない一日だった。学校では、これなかった人たちから、パーティはどうだった、いけなくてごめんね、とか言われたり、来た人からは、ほんとうに楽しかった、またしようね、などと感謝されたりした。最近の寝不足を解消するために、家に帰ってから夕方まで昼寝する。起きてから相場にいそしむ。現在進行形。