●NY俺様行動記録 at 20th/Nov.

朝起きて、BLOGの更新をさらりと済まして、軽く部屋の掃除をする。月曜日の午後五時から語学学校のクラスメイト達とホームパーティをすることになり、立地条件の良さから俺様の部屋を提供することになったからだ。ホームパーティ、初めての体験。このいかにも欧米風な響きに根拠のない期待を感じつつも、まぁ集まるのは10人位だし、所詮カフェでするお喋りの延長線上だからな、と自分の見通しの甘さを修正する。その関係で、歩いて５分の所にあるスーパーに買い出しに行く。部屋を提供するのだから余計な気を回さなくても良いのに、持ってくるの重いだろうな、ということが気になってついうっかり飲み物は俺が用意するから、と言ってしまったのだ。ビールを７ダース、水のペットボトルを８本、ダイエットコークを３本、オレンジジュースを１本、そしてついでに身の回りの生活用品でかさばるもの中心に購入する。もちろん持ちきれるわけもないから、デリバリーしてもらう。3.5ドルの追加料金＋チップ５ドルで手ぶらで帰られるのだから安いものだ。きっかり７分後に商品が到着。ホテルマンが大量のスーツケースを運ぶときに使うキャリアーを使い一気に部屋まであげる。たった一度だけの道のりだったのに、すれ違う住人全員に、「なんだこの大量の飲み物は？もしかしてパーティか！？」と悉く声をかけられる。ああ、そうなんだ、と答えたときに皆が一様に見せる表情の小さなエクスプロージョンをみて、欧米との文化の違いをしみじみと感じる。

午後二時になってさすがに腹が減ったので、32丁目のコリアンタウンまで焼き肉を食しに出掛ける。サイドディッシュが沢山ついたカルビセットで２１ドル。ビールも飲んでチップ込み30ドル。美味いのに、安すぎるぜ、この野郎！ と、彼らにしてみれば全くいわれのない罵倒を心の中でちっちゃくかます。兼ねてから部屋に飾ってある絵が気に入らなかったので、代わりを求めてメトロポリタン美術館に買い出しに行く。先日来お気に入りのクールベとドガとゴッホを中心にさらりと鑑賞したあと、ポスターを二枚と額付きのドガを買い求める。ポスターはゴッホの「アイリス」と、コット（Cot）という画家の「森の中を若い男女が何かから逃げる絵（題名不明）」を、ドガはもちろん踊り子をモチーフにした、縦50センチ横38センチの少し小さな額を購入。ドガは定価75ドルだったのに、現物しかないと言うことで、こちらから何も言っていないのに半額にしてくれて、かなりほくほくした気分になる。傷なんてほとんどないのに、あいつは良いヤツだ。そのまま、細長い国チリから来たタクシードライバーが運転するタクシーでリオのカーニバルについての話をしながら45丁目の7th ave.まで一気に移動し、近所のヴァージンメガストアで、ヌレイエフ振り付けのもの中心にバレーのDVDを３枚買う。一緒にカラヤンのDVDも２枚買う。つうか、最近凄い勢いでDVDを買っているのだが、これは日本でも見られるのだろうか、と少し不安になるが、まぁ小さなことは考えないでおこうと気を取り直す。その後、デリで今晩のビールのつまみを購入して今日のお出掛けはお仕舞い。つうか、街の雰囲気に少しずつクリスマスの彩りが現れ始めていた。今年のクリスマス商戦はどうなのか、末端を見ても全体の予想はできないだろうが、その勢いだけでも感じるために近々調査に出掛けるとしよう。