★RADIO HAVANAからのトラックバックに対する返信

(RADIO HAVANAからのトラックバックを受けて、筆者のぐりぐりさんに向けての返信というスタイルで書く 「やっぱ倉木麻衣だね。」参照)

いつもどうも。

日本からニューヨークにたった一枚持ってきたCDがフルトヴェングラーのベートーベン交響曲第九番です。なぜ一枚しか持ってこなかったのか自分でもよく分からないけど。

俺様は少し恥ずかしくもあるのだけど、30歳までほとんどクラシックを聴かなかった、というか、むしろ「けっ」とか思っていた。でも突然、例の一件以降クラシックしか聴けなくなった。俺的には自分がクラシックを聴こうと思ったのではなく、突然向こうから聞こえてきた、あるいは向こうから俺にぺたっと貼り付いてきた、と言うニュアンスに近いです。

だから誰に教えてもらうわけでもなくCDを探し始めたんだけど、読書スタイルと同じで一枚良いのが見つかるとなかなか次のものに行かないので、クラシック好きなら誰でも知っている名盤、というのを結構知らなかったりする。だから今回みたいなBLOGは色々な意味で参考になります。

クナッパーツブッシュの「パルジファル」も凄く良さそうですね。タイムズスクエアのヴァージンで明日探してみます。(今日行って色々と買ってきたばかりだけど)

カラヤンは、そうですね、よくフルトヴェングラーの足元にも及ばない、という話を聞きます。それでも俺は、彼の死後彼に出逢ったのだけれど、前回のBLOGのエントリーに取り上げたビデオを始めとして、彼の発言とか姿勢によっていろいろと教えられたことが大きくて、尊敬している、というよりは人間として愛しています。もちろん音楽家であるならばもっとも評価されるべきは音楽であるということには異論がないし、仰るようにわたしとしてもCDで聴くものよりもDVDで見るカラヤンに一番魅力を感じます。格好いいからね。

カラヤンのドキュメントにはDVDで出ている「マエストロ、マエストロ!カラヤン」というのがあって、そこに小澤征爾のインタビューがあるのですが、そこにある証言「カラヤンはオーケストラをinsistするのではなく、inviteしようとしていた。わたしも最近になってようやくそのことが分かりかけてきた」というのも、自分としては、人とのコミュニケーションを図る上で物凄く参考になっています。

人に言うことを聞かせるのは難しい。無理にそうすれば関係にストレスも生まれる。であるならば、結果を優先させてあの手この手を使って徐々に徐々に方向転換させていく。F1で最も速くコーナーを回るためにはスムーズな円を描くのが一番速い、というのとも同じことですね。

こういうのは、身近な人間関係から始めて見ると良いと思います。その場ではこちらが少し我慢するようなことになったとしても、大きな円を描くためなのだから、と思えば少し譲ることもできる、まぁそんな感じですね。

こんなことを書くと、このBLOGのスタイルはそう言う円滑さからはほど遠いという指摘を受けそうですが、まぁこれはひとつの実験でもあるし、これ以上、腹黒い種明かしすることはないと思うので、まぁ好きにやらせてもらいます。上に書いたのは、あくまで日常生活での個人的ストラテジーです。





つうか、本当はこのトラックバックよりも以前にもらったコメントやトラックバックの中で反応せねばならないものがあったのに、ついつい書きやすいからこっちを優先させてしまったぞ、この野郎!

実際書くことがありすぎて、頭の引き出しが一杯なんですけど、これ以上BLOGに割く時間がないぞ、困ったぜ、この野郎!