1st/Sep/2006 Highland-day3

kemurin012006-09-02


今日はちょっと短めに。午前中はインヴァネスの中央を流れるネス川の川辺を散歩。不必要な河岸工事などとは無縁の川縁は日本のそれよりも川面までの距離がずいぶん短く、見つめれば容易に一体感を感じることが出来る。これに比べれば日本のそれはあまりにも隔絶的だ。川沿いの景色は何処までも絵画的で美しく、インヴァネスという町がさらに好きになる。睡蓮の連作で有名なモネがもしこの町を訪れていたら、彼はきっとジヴェルニーではなくこの町を選んだだろう。

川沿いの散歩を終え、宿泊予約を代行してもらうためにインフォメーションセンターへ。色々調べてみると今回訪れようと思っていたスカイ島は日帰りで訪れるにはあまりにも魅力的に過ぎることが分かり、予定を変更して明日の土曜日から日曜日に掛けて現地に一泊しようと考えたからだ。前日にもかかわらず、海沿いのシャトーホテルのような美しいホテルが予約できた。明日からのエクスカージョンが益々良い予感で一杯になる。拘りのあるわがままなリクエストを嫌な顔一つせずに手伝ってくれた50歳前後の窓口のボブが、「スカイ島は本当に素晴らしい所だよ。ハイランドで一カ所だけ訪れるとしたら、それは間違いなくスカイ島であるべきだ。兎に角アメイジングなんだ。アナザーワールドだと言ってしまっても良いと思う」などと静かな口調だけれども深く言うから尚更期待が高まった。

午後からは、車で1時間15分ほどのところにある「グレン・アフリック」という国立公園のような所に行った。場所はネス湖の近くだから、点在する大小の湖を合わせた湖水地方の一角なのだけれど、此処が信じられないくらいに美しかった。先ほどのボブが「一つだけならスカイ島、もう一つと言われればグレン・アフリックだ」と教えてくれたので行ってみたのだけれど、信頼の置けそうな人の言うことは素直に聞くものだ。俺達はまた一つ世界の素晴らしい一面を知ってしまったし、自分的世界観の壁がぐいっと外側に押しやられてしまった。それほどに記憶に残る場所だった。今日の写真が其処で撮った写真の一枚なんだけど、スコットランドらしく天候がたまたま優れないときに撮ったので暗く写っているけれど、実際は本当に全てが光の光子で組み立てられたような天国に近い場所なんだ。興味のある人には是非お勧めしたい。

さて、明日は朝早くからいよいよスカイ島に向けて出発する。楽しみだ。