難解な新規エントリー(マーケットコメント)

今日月曜日の日本の株式相場状況は、非常に難解だ。下落要因と上昇要因が激しく交錯しているからだ。

下落要因から行ってみよう。これはもうグローバルな外的要因に尽きる。金曜日のニューヨーク市場が軟調であったため木曜日のV字回復が「だまし」であった可能性が浮上、仮にだましであった場合、ニューヨークは今週中に前回安値をぶち破り深刻な状態が世界の株式市場に訪れる可能性がある。ただ現時点ではこれはまだ可能性であり二三日のウォッチが必要となる。だから少なくともこの週初においては、デイトレなら兎も角、オーバーナイトの買いなど不可能。

じゃあリスク&リターンのバランスから行っても此処はショートか、といっても今度は国内に短期的上昇要因が複数存在する。先ずは投信設定。実際にいくら集まっているかは分からないが、今週水曜日にゴールドマンSが募集した上限1000億の投信が二本設定される。次にあり得るのが公的年金のリバランス。株がこれだけ下落し国債が上昇すると、現時点で既にかなりのウェイト調整が必要な状況となっていると推測され、先月頭の水準ですらそれらしき買いがちょろちょろ入っている事からも、いつ大きめのリバランスが入ってもおかしくない。さらには個人投資家信用取引評価額悪化に伴う現物株の大投げにより、現在の日本株は外的環境を考慮したとしても、対ファンダメンタルズ比で大幅にアンダーパフォームしている可能性がある。よって現在の空売りは常にその修正のリスクにさらされていること、などなどである。

現時点での東証の株価水準は上記要因を考慮した場合、高めでも安めでもなくちょうど中途半端な水準にあると俺様は見ている。よって此処は無理なトレードを何時も以上に避け、水準がどちらかにぶれるのを待つところだと理解する。