●NY俺様行動記録 at 13th/Nov.

なんだか最近、「NY俺様行動記録」が疎かになっていたけどまた書き記しておこう。
このBLOGはもともと、俺様の日常記録という事で始めたんだし、たまには生き抜きも必要。最近ちょっと飛ばしすぎ。

今日はメトロポリタン美術館に行った。「世界五大美術館」などと言われたりするが、建物自体がルーブルやオルセーに比べてあまりにも薄っぺらいし、ヨーロッパで寂しそうに浮きまくっている田舎者のアメリカ人文化を基本的に俺様は馬鹿にしてたりするので、収蔵品の数は多いらしいけどその辺どうなのよ、と疑心暗鬼のまま訪れたのだが、これは完全に良い意味で期待を裏切られた。ヨーロッパ絵画を中心に見たのだけれど、ロダンの彫刻が大量に置かれてある印象派の入り口から良いものばかりで、ちっとも前に進めない。ルノワールのコレクションだけは数はあれども大したことはなかったが、それ以外はドガといい、モネといい、マネといい、ゴッホといい、あるいはいままでほとんど意識しなかった俺様的名もなき画家達といい、オルセーに一歩も引けを取らないそのコレクションにはただ驚きの声を上げてしまった。おかげで、実際にため息が出てしまうものだからまわりの人たちに「きしょい」人間としてたびたび当惑されてしまったが。そのなかでも、今回びりびり来たのはクールベ(Gustave Courbet 1819-1877)、なんといってもクールベ。完全に惚れ込んでしまった。いつか俺様が絵画を買えるまでに資金力が伸張したならば、ぜひクールベを探してみたいと思わせるものだった。どうしてこんなにぴったり填ってしまったのだろう。それは決してリンク先の一番下の絵「ジョーの肖像(美しきアイルランド女)」が日本に残してきたワイフにそっくりだとかそう言う事だけではきっとなく、どちらかというとリンク先の人物紹介にある人物的魅力、男としてのかっこよさが作品の細部から染み出ていたからだと俺は思う。ああいうことを言い放ってしまう人間を俺は大好きだ。

とにかくそんなわけで、迷わず年間会員(年間85ドルでフリーパス他ベネフィット多数)になって満足しながら家路についた今日の一日。しかし、五時の時点でもう真っ暗。NYは緯度が高いだけあって、日が短くなるのも早いぜ、この野郎!!